交通事故

鍼の反応が現れるしくみ

  このしくみがわかるとむち打ち損傷など、交通事故になぜ鍼が有効なのかが理解できます。
鍼の仕組みは、基礎医学的な面から多くの研究が行われ、臨床においても再現性が明らかになってきました。ここでは、あまり専門的にならないように説明します。

 まず鍼の刺激について述べておきます。鍼を刺しても痛く無いのは多くの方がご存知のことと思いますが、無痛の鍼でも体内に入ると受容器と呼ばれる感覚器が刺激を受け取り、電気的な信号に変換するのです。電気信号は、抹消神経を通って中枢神経(脳)へと伝えられます。中枢神経では、信号が処理されどういう反応を起こすかが決定されます。決定は、様々な器官へ発信されます。その決定と発信先の違いが、鍼の様々な反応を起こすのです。

 では、代表的な反応を示します。
まず鎮痛反応については、中枢神経にて、下行疼痛抑制系の神経物質が放出されます。それら神経物質の一部は、脊髄の後核に投射します。脊髄後核は痛みを脳へ伝える通り道で、そこに神経物質が働き、痛みの伝達を抑制するのです。
 続いて、運動器系疾患における鍼の反応です。筋のこりをほぐす仕組みです、筋スパズムといわれる筋が硬く持続的な収縮をしている状態は、筋の損傷・疲労時にみられ、むち打ち損傷の原因となります。中枢神経での処理が自律神経を介して全身の血流反応を生じさせます。血流反応は筋肉に生じている、痛み・緊張・血流傷害・疲労物質蓄積の悪循環を断ちます。そして、脊髄を介し筋緊張を抑制します。

 この他にも、鍼灸の作用機序は様々なものがありますが、これらは全て刺激方法・刺激量によってどの反応が出現するかを決定いたします。ですので、患者様の症状に併せた施術が行えます。

 交通事故におけるむち打ち損傷との症状の多くは筋スパズムに起因していることが多く、交通事故に対する施術の有効性は確かなものであるといえます。

 


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